コラム:ボールの軌道って複雑(2015/7/5)

今日は、双葉ニュースターズさんと練習試合の予定でしたが、雨天中止となってしまいました。

梅雨なので仕方ないですが、残念です。

新入部員とともに活動できるはずでしたので、余計に残念です。


ところで、野球のボールって本当に複雑だと思います。

野球のボールと既にお友達になっているみんなにとってみたら当たり前と思うかもしれないですが、まだお友達になっていないかも、と少しでも思ったら、読んでみてください。

小生野球未経験者で野球を語るのは申し訳ないですが、だからこそ思うこの複雑さ・・・

 

ボールが跳ね返る、もしくは繰り出される場所は、ピッチャーの手、バット、キャッチャーのミット、内野手、外野手、地面(しかも場所によってバウンドが違う)、球場の壁・・・というわけで、かなり種類があります。

特に、バットから跳ね返るときは、守備の準備で忙しいので、きっととても神経を使うことでしょう。

方向と高さは?ファースト?サード?、スピードは?ライナーになる?ゴロになる?、今敷いている守備位置で間に合うところに落ちる?、などなど、ピッチャーの様子、バッターの様子を総合的に判断して、全員が次のアクションに移ります。

 

ところで、人が投げるボールの軌道は、球種やスピードやポジションによる違いはあれど、直線になることはありません。

山の形です。

たとえ150km/hだったとしてもそうです。

なので、投げるときには、手を離す場所から少し高い方向に角度をつけます。

理論的には、同じ力で飛ばすなら、45度で一番飛びます。

けど、いつでもはるか遠くに飛ばさないといけないわけじゃないですから、相手に確実に早く届けるには、どんな角度で投げないといけないのか考える必要があります。

また、何かにボールが当たった後の軌道も、直線にならないです。

地面に対して真っ直ぐ落としたらまっすぐ返ってきますが、それは稀なケースですから、普通は角度がつきます。

それと、世の中には摩擦があるので、ボールが何かに当たった後、ボールの力は自然に減ります。

地面などに当たるときは、跳ね返りながら力を失って、そのうち自然に止まります。

また、バットで打つときは、バッターの力を加えるから、バットに当たった瞬間に軌道が変わります。

(その辺の基本的な理論については、高校の物理(力学)で習うので、みんなは今から楽しみ・・・かも・・・)

 

というわけで、さっと書いただけで複雑怪奇で気が遠くなります。

コンピューターによって、ある程度はボールの軌道を予想できますが、人間がやっていることを再現しようと思ったらとても複雑な式を用意しないといけません。

けど人間の脳はすごくて、慣れてくれば、目からみた情報を元に、どこに飛ぶか予想できるようになっていきます。

  

基本的には定置でボールを見られるとはいえ、なんていう難しいことをやろうとしているのだろうと思います。

ボールを投げたり打ったりして、その反応を見るのは、ひたすらその複雑な力学の実験をしているようなものです。

いやー、カッコいい~。

それだけ難しいってことは、 何も考えないでボールを見ているのと、どこに飛ぶか予想しながら見ているのとでは、ものすごい差がついてしまうことでしょう。

 

みんながんばれ!